■ JR九州の自動放送

--はじめに--
 今日では、CTCやATOSなど列車運行のコンピューター化が当たり前となっている。
列車が常に平常に運行すればこのような装置は必要ないのだろうが、遅延や運休などのイレギュラーな事態は日々起こりうる。また、駅のLED版や自動放送なども手動で行っていては、きりがない。
大手の場合、各鉄道会社ともに、独自の運行管理システムは備えてあるのが現状です。
JR九州では、ジャクロス「JACROS (JR KYUSHU Advanced and Concentrated Railway Operating Systems)」と連動され、正確かつスピーディーに放送され、
また、近年開業した九州新幹線には シリウス「SIRIUS (Super Intelligent Resource and Innovated Utility for Shinkansen Management)」が導入され、ジャクロスとのリンクもはかっている。
これらのジャクロス・シリウス(日立製作所が開発)と連動され、日々の運行が正確かつ安全に行われています。

 九州では「発車メロディー」や「接近メロディー」が皆無に等しいのが現状である。
しかし、自動放送に関しては他の地域に比べ「詳細かつ不自然さが無い」ものが、JR九州の自動放送ではないだろうか。
また、九州の放送と言えば「ベル」を連想される方も多いだろう。実際にベルは現在でも多くの駅で使用され、JR九州特有の通称「カラカラベル」もしっかり現存している。

このページで説明する内容は、当サイトが独自に調査したものであり、一概に「正確」とは言えません(根拠がありませんから)。
また、以下に紹介している放送名は、あくまで「本サイトでの概要」です。正式名称ではありませんので、ご了承ください。
文献については、管理者の知識で構成していますが、Wikipediaのソースも利用させて頂いております。

■列車集中制御装置(CTC:Centralized Traffic Control)
 各駅・各所に人員を配備することなく、全てをコンピューター化し、列車の運行・路線配備・信号切り替え、等と連動させ、一つの場所で一括指令・管理が可能な合理的なシステム。
 緊急を要する際は、全て無線にてセンターとやりとりされる。
 JR九州内の各路線においても、CTCで一括制御され、日々正確かつ安全な運行が行われている。

■列車運行管理システム(PTC:Programed Traffic Control)
 列車運行のCTC装置との連動をはかり、運行案内・旅客案内システムを合理化させ、より精度に案内を一括管理できるもの。
主要駅へ行くと、「種別・行き先・時間・編成数・遅れ状況」などが一目で分かる電照式案内板(旅客案内情報処理装置:PIC)を目にすることが出来る。九州内では主に青色の案内板がポピュラーであるが、これらの案内板や、駅で流れる自動放送は、異常時には全て人による手作業による復旧であった。PTCの導入により、CTCとの連携が可能となり、コンピューターが自動で時間を算出し「遅れ○○分」「運休や乗り場の変更」などと大変スムーズに掲示したり、放送出来るようになった。
導入されているのは、正確さを重視している新幹線、乗降や人口が集中する地域など。
その全てが、日立製作所との共同開発によるもので、大手私鉄の多くでも導入されている。
-PTC導入例-
事業者 名称 凡例 導入路線
JR九州 SIRIUS(シリウス) 九州新幹線
JACROS(ジャクロス) 九州内の主要在来線
JR西日本 COMTRAC(コムトラック) 東海道・山陽新幹線
SUNTRAS(サントラス) 京阪神の主要在来線
JR東日本 COSMOS(コスモス) 東北・上越・長野新幹線
ATOS(アトス) 首都圏の主要在来線

■放送概要
 九州内の駅の自動放送を、大きく分けて解説していきます。
  なお、「ジャクロス」「シリウス」を除く個々の名称は、分類上、本サイトが独自で総称しているものです。実際の放送名ではありませんのでご承知下さい。

多数・集約型(PTC・カンノ声系放送)
-総称- -略称- -凡例- -簡易解説-
・シリウス放送 シリウス - 九州新幹線のみで使用されている放送
・ジャクロス九州主要放送 九州主要 - “カンノ声”と言われるもので、在来線主要駅で導入されている、駅名連呼放送があり、案内が詳細なもの
・ジャクロス九州標準放送 九州標準 男性
女性
“カンノ声”と言われるもので、電子ベル+接近または通過放送(番線付き)に、時刻や行き先きのフレーズがあるもの
・ジャクロス九州広域放送 九州広域 男性
女性
“カンノ声”と言われるもので、電子ベル+接近または通過放送(番線付き)のみの簡易的なもの
・カンノ型放送 カンノ型 男性
女性
“カンノ声“と言われるもので、電子ベル+接近(番線なし)のみの簡易的なもの。通過放送は存在しない。 ジャクロス非連携。
・カンノ型遠隔放送 カンノ遠隔 女性 “カンノ声“と言われるもので、「九州主要放送」の予告放送のみのもの。
どこかの司令室から飛ばしているのか、電話のプッシュ音がする。女性声のみ。
汎用・少数・分散型
-総称- -略称- -凡例- -簡易解説-
・九州汎用型放送 汎用型 typeA男
typeB女
電子ベル(type-A)またはカラカラベル(type-B)+接近放送(番線無し)の簡易的なもの。カンノ声とは異なり、現在最も使用されている放送
・肥後型放送 肥後型 男性
女性
カラカラベル+接近放送(番線無し)の簡易的なもの。カンノ声とは異なる、荒木以南の地域に多く分布される声。基本的に“白線”と言う。
・日豊型放送 日豊型 type-A
type-B
カラカラベル+接近放送(番線無し)の簡易的なもの。声が2種類あり「列車が近づきます」の独特なフレーズ。
・筑前型放送 筑前型 上り
下り
ベル+接近放送(番線無し)の簡易的なもの。“上り(下り)列車が接近します、ご注意下さい。”が独特なフレーズ。
・日向型放送 日向型
・地方主要型放送 地方型 上り
下り
遊園地ベル+接近放送(番線無し)の簡易的なもの
・メロディー型接近放送 - - 接近放送時の冒頭に、ベルではなくメロディーが鳴るタイプ。放送の声は様々。
・ベル ベル
サイレン
- 接近時に放送はなく、ベルまたはサイレンらしきものが鳴るだけのもの。。
・踏切警報音 踏切 - 接近時に放送はなく、踏切警報音が鳴るだけのもの。。
・消滅したもの




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